こんにちは、miroa代表のkamuyaです。
今日は、なぜ私がこのサロンをつくったのか、そしてどんな働き方を大切にしているのかを私の人生と共にお話しさせてください。
「森が教えてくれた、生きるということ」
私は幼少期、森の中で自然と共に育ちました。
その経験は今の地球環境に優しい薬剤を広めていきたいという強い想いに直結しています。
都会にいると、私たちはつい忘れてしまいます。
私たち自身も、自然の一部であり、自然に生かされているということを。
湧き水を飲み、 空気を吸い、 太陽の光を浴びながら、 私たちは生かされています。
そして、私たちの生活の中で使われた水は、また自然に還っていきます。
地に染み込み、やがて雨となって、再び湧き水として私たちのもとへ帰ってくる。
そんな循環の中に私たちが生きていることを、私は美容という仕事を通じて、もう一度一人でも多くの方に感じてほしいと思っています。
「誰かのために生きたい、その想いのはじまり」
高校時代、私は「人は何のために生きるのか?」を真剣に考える環境で学びました。
聖書を元に、良心に従って判断し、自分の行動に責任を持つことの大切さを教えられた日々でした。
この価値観は、今の私自身やmiroaのあり方に深く根づいています。
“自分だけが良い”のではなく、三方良しの選択を。
お客様、私達美容師、そして地球環境にとってもみんなが幸せな選択を心がけています。
聖書の中に 「隣人を自分のように愛しなさい」という言葉があります。
私はこの言葉がとても好きです。
でも本当の意味で他人を大切にするには、まず自分自身を大切にすることが必要だと気づきました。
だからmiroaでは、「まずは自分を整えること」を大切にしています。
心と体を健やかに保ち、自分を満たしながら働くことが、お客様に満足していただけることに繋がっていると思っているからです。
また、miroaが大切にしていることの一つは、「目先の結果にとらわれない」ということ。
たとえ遠回りに見えても、自分の心が喜ぶ選択、心から納得できる事を積み重ねて種を蒔いていけば、
未来は美しい花がたくさん咲く。 私はそう信じています。
目の前の結果よりも、信頼を築くこと、愛を持って接すること、誠実であること。
それが巡り巡って、大きな価値として返ってくると、私自身の人生の中でも実感してきました。
そんな高校生活の中で、私は「人は誰かのために生きている」ということを実感し、
“人と関わる仕事”として美容師の道を選びました。
兄弟が多く、家計的にも自立が必要だった私には、高校卒業後すぐに働きながら学べる通信制の美容師という選択肢が自然な道でした。 技術だけではなく、“自分自身の心”を磨いていく旅のはじまりでした。
「理想と現実のはざまで」——サロン勤務時代の葛藤と学び
高校卒業後、通信制で美容師免許を取りながら、すぐにサロンでの現場経験をスタートさせました。
「誰かのために役に立ちたい」という想いと、 「自立しなければならない」という現実の狭間で、
ただひたすらがむしゃらに走っていた時期です。
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1店舗目:想いと現実のギャップ
最初に入社したのは、五感をいやすことを大切にするとても温かみのあるサロン。
真心が込められた接客や空間づくりに触れ、たくさんのことを学びました。
でも、理想だけでは生活はできないという現実にぶつかります。
その時のお給料は月8万円。 生活のためにダブルワークをしながら、学費も自分で払い、美容学校にも通っていました。
「心では頑張りたいのに、体がついてこない」 そんなジレンマの中で、
自分がなぜ美容師になりたかったのか、その理由さえ見失いそうになっていました。
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2店舗目:可能性が閉ざされていた環境
次に選んだのは、歴史ある老舗サロン。
「ここでなら安定して、技術も学べるかもしれない」 そんな期待を抱いての転職でした。
けれど、そこには年功序列の壁があり、若手にはなかなかチャンスが巡ってこない。
どれだけ頑張っても、上の人が詰まっている限り、成長の場は与えられない。
さらに、女性ならではの派閥のようなものも強く、何とも言えない空気の中で、理不尽さを感じることも多くありました。
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3店舗目:チャンスはあっても、土台がない
次に飛び込んだのは、どんどん任せてくれるサロン。
やりたい人にはどんどんチャンスをくれる、そんな環境に「今度こそ」と希望を感じました。
でも、そこには教育という基盤がありませんでした。
「見て学ぶ」が当たり前で、何をどう進めればいいのか分からず、不安と責任の間で毎日が手探り。
それでも、自分なりに工夫して形にしていく中で、技術も少しずつ身についていきました。
それでも心のどこかでは、
「このままスタイリストになるのは怖い」
「もっとしっかりとした土台を持って、自信を持ってお客様に向き合いたい」 という思いが膨らみ、
もう一度環境を変える決意をしました。
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4店舗目:なりたかった美容師像と、心のズレ
4店舗目では、スパルタな教育を受けながらスタイリストデビュー。
全国のランキング表が10日ごとに送られてきたり、毎日のファッションチェックがあったりと、
今までのサロンとは全く違う美容師の世界に飛び込みました。
1日に10〜20人を担当しながら、時間をどう使うか、売上をどう作るか。
お客様を待たせず、満足度を上げるために、常に頭と体をフル回転させて働きました。
いつしか「後ろにも目がついてる」と言われるくらい、周囲にも自分にも厳しくなっていきました。
同時にたくさんの出会いや経験に恵まれ気づけば年収は1000万円ほどになっていました。
休日は海外旅行、エステ、習い事…やってみたかったことは一通りかなっていたと思います。
「やっと、なりたかった美容師になれた」 そんな風に思う瞬間も確かにありました。
でも、心の何処かはいつもぽっかり穴が空いたような感覚でした。
仕事の時間は、人生の大半を占める大切な時間。
その時間を、私はどう過ごしていきたいのか? 改めて自分自身に問い直しました。
一番は、私が“私らしく”いられること。
そして、私を選んで通ってくださるお客様に、もっと責任を持って向き合いたいという思い。
そうして、これまでの4店舗での経験すべてを糧に、「miroa(ミロア)」を立ち上げることを決意しました。
「私の想いが形になった場所」
サロンワークを通して学んだ理想と現実、 人との関わりの中で感じた喜びと葛藤。
たくさんの経験、それぞれに意味があって、 そのすべてがあったからこそ、
今の私と、miroaという場所があります。
気づけば、miroaは“私一人”の場所ではなく、 同じ志と価値観を大切にする仲間たちと、共に高め合える場へと育っていきました。
miroaをつくれたことは、私の人生をより豊かにしてくれた大きなきっかけでした。
そしてこれからも、ここが誰かの人生をやさしく照らす場所であるように。
少しずつ、でもしっかりと、miroaの輪を広げていきたいと思っています。
「働き方を変えたら生き方もかわる」
miroaでは、“心・体・経済のバランス”をとても大切にしています。
これは、私自身がたくさんの働き方を経験してきた中で、どれかひとつでも崩れると、
本当の意味での幸せにはつながらないと気づいたからです。
美容師は、どうしても“がんばるのが当たり前”になりやすい仕事。
だけど、がんばりすぎて心が擦り減ってしまったり、体が追いつかなくなってしまったら、
せっかく大好きなこの仕事を、続けることさえ難しくなってしまいます。
miroaが目指すのは、“美容師であり続けたい”と思える場所。
そして、美容師という仕事に誇りを持ち続けられる場所。
人生の大半を過ごすのが“仕事の時間”だからこそ、 その時間をどう過ごすかは、
自分の人生をどう生きるかと同じくらい大切だと思っています。
自分を大切にしながら、理想をかたちにしていける場所。
それが、miroaの働き方です。
「美容師としての豊かさ」は、数字や評価だけではありません。
どれだけ自分らしく、誇りを持って、お客様と向き合えているか。
miroaは、そんな価値観で“本当の豊かさ”を叶えていきたいと考えています。
そして不思議なことに、その豊かさを大切にすればするほど、数字という結果も自然とついてくる。
私たちは、その流れを信じて、これからも歩んでいきます。
さて、とても長くなりましたが、 ここまで読んでくださったあなたに、心から感謝いたします。
この文章が、今あなたが立っている場所から “新しい自分の未来”を思い描くきっかけになれたら嬉しいです。
miroaでは、こうした想いに共感してくださる仲間を募集しています。
あなたの人生が、今よりもっと豊かになるように。
そして、あなた自身が“自分を大切にしながら、美容師を続けていける未来”を一緒に叶えていけるように。
miroaで、お待ちしています。
さてこの物語は、まだ途中。
miroaはこれからも進化を続け、
もっと多くの人の心と人生を照らせる場所になっていきます。
“miroa 第二章”へ、つづく——。
miroa hairsalon kamuya